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身体の仕組みを学ぶなら

ヒトのからだ―生物史的考察
ヒトのからだ―生物史的考察
三木成夫 / うぶすな書院
おすすめ度:★★★★


 解剖学、生理学、発生学、生物学などが
身体の仕組みを理解するための基本科目と
なっているかと思いますが、
細分化されすぎていたり、暗記科目に
なってしまっているとしたらそれは、
非常に残念なことです。

 本書は、三木先生による身体の仕組みの
解説と、三木先生から影響を受けた6人の
解説とで構成されています。

「身体の仕組み」の内容が分量的にも
少し少ないのが残念ではありますが、
それでも非常に参考になることには
間違いありません。

 恥ずかしながらこれまでにも三木先生の
本を何冊か読んでみましたが、
理解不足のために満足感が少なめでした。
解剖学という視点で三木先生の本を
読まれるなら、まずこの本がお勧めです。



豊中で整体・カイロをお探しなら:創楽カイロ研究所/
人の身体の発達の歴史を大切にした
手技療法に取り組んでいます。

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by happyfun120 | 2011-07-09 12:06 | 書籍(体)

糖尿病から考える体の歴史

 少し前になりますが、NHKスペシャルで糖尿病のことを
取り上げていました。(「病の起源 第5集 糖尿病」)
その中で何点か興味深い内容がありましたので今回は
その1つ目について少し記事にしてみます。

■日本人の糖尿病患者のうち75%は肥満が原因ではない。

 という調査結果です。
 思わず納得された方、実は多いのではないでしょうか?

 糖尿病のことをあまり知らないと、普通の人のイメージでは、
糖尿病=肥満の人,欧米人に多い というものかもしれません。
しかし、日本人は肥満でないにも関わらず、糖尿病の人が
圧倒的に多いというのです。

 その理由として、戦後急速に食生活の西洋化が進んだが、
日本人は脂肪分を消化するために膵臓からの消化酵素である
インスリンを十分に分泌する体質に身体がまだ発展していない
ということでした。
 それに対して、西洋人は7千年前に牧畜を開始して、
脂肪を十分消化できる膵臓をじっくりと時間をかけて作り上げて
きたというのです。そのような食生活に適した人たちの生き残り
である子孫が現在の西洋人だということでした。

 この事実からも分かるように・・・
生物の進化や発達には、やはりそれなりの時間かかる
ということです。
 私たちはついつい伝統や文化を軽視しがちで、便利や効率に
目を奪われてしまいがちです。しかし、先人たちの知恵やライフ
スタイルにはやはり理に適ったことが多いことや、今の食生活が
健康を害していないかを少し見直してみるのも良いかもしれません。
 動物としての私たちの身体の歴史をやはり忘れてはいけないと
思うのです。食べることは、生きることの基本だからこそ、
改めて大切にしたいなと思っています。

 番組の内容を備忘録を兼ねてまとめておきました。
糖尿病について詳しく知りたい方、興味ある方は続きをどうぞ。

続きを読む・・・
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by happyfun120 | 2008-12-14 15:14 | 体について

無意識に働いている人類共通の仕組みとは?

 これまた少し古い新聞記事なのですが、讀賣新聞朝刊の
「日本の知力」というシリーズに「国や民族超える倫理」という
のが紹介されていました。(2008/10/30)

 脳科学が進むにつれて側頭葉がどうやら神秘体験だけでなく、
道徳や倫理などの宗教と密接に関わるような文化価値も
脳に組み込まれているのではないかということが紹介
されていました。

 しかし、驚くには側頭葉=神秘体験というのではなく、
更に詳しく調べて行くと、倫理・道徳などには、無意識に
働く人類共通の仕組みがどうやらあるらしいということが、
分かってきたということなのです。

 進化生物学の長谷川教授によると、
「 『意地悪するより、お互い協力する方が得策』という性質が
脳の中に備わっている」らしいのです。

 記事の最後は、人間は神や宗教とは何かをまだ突き止めて
いない、と締めくくられていました。


 心理学や脳科学に興味のある方にとっては、これらは
何も目新しいような事実や発見ではないと思います。

 あまり、難しいことは抜きにしても、集団や群れとして
人間が生き残って来たことを考えると、一人勝ちや、
他人を蹴落してでも自分だけはというようなやり方では、
生き残れなかったのでしょう。やはり動物として身体や
遺伝子に刻み込まれているような進化の歴史を無視
することはできないような気がします。

 意地悪するより・・・、に見習って、どんどん、良いプラスの
情報発信をして、良いものが集まって来ますように!
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by happyfun120 | 2008-12-01 08:01 | ココロについて

起源に想いを馳せてみる?

胎児の世界―人類の生命記憶 (中公新書 (691))
三木 成夫 / / 中央公論新社
スコア選択: ★★★

 発生学に興味があり「内臓のはたらきと子供のこころ」に
引き続き本書に挑戦してみたのですが、やはり難解でした。
専門用語が多い訳ではありません。おそらく余りに内容が
文学的(?)に書かれているためなのでしょう。

 分かりやすい発生学やその知識などは本書には、
期待できません。しかし、ヒトの生命やその起源について、
普段意識しているような時間軸を飛び越える大きな流れを
実感させてくれるはずです。
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by happyfun120 | 2008-01-13 00:15 | 書籍(体)

育児に疑問や問題意識を持っている方は注目です。

赤ちゃんの生命のきまり―知ってかんがえて育てよう
西原 克成 / 言叢社
おすすめ度: ★★★★


 西原先生の育児に関する入門書(「赤ちゃんの進化学」など)
を読まれた方で、さらに詳しく何故そうなのかの説明や理由
を知りたい方には最適の書籍だと思います。骨太な内容のために、
入門書を読まれていない方、小難しい説明や医学用語などが
苦手な人にはあまりおすすめ出来きません。

 発生学や解剖生理学だけではなく、昔の育児文化の研究結果を
踏まえて育児について解説されている点。また、押し付けでは
なく、選択枝や検討項目の一つとして自説を提供されている点が
素晴らしいと思います。副題に「知って考えて育てよう」と
あるように、あくまでも育児に関わる本人が自己責任で判断を
すれば良いのですから。

 健康に関連する医療や栄養の情報は、10年も経てば半分は
変わっているかもしれません。しかし、本書はそうした厳しい
流れの中でも生き残っていくような気がしています。
(☆5にしたい所ではありますが、長い時間による評価も必要
かと思うので取敢えずは☆4です。育児に興味と関心を
持たれている方は、是非本書を読んで、判断・実践し、
そして評価してみて下さいね。)
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by happyfun120 | 2007-06-05 20:49 | 書籍(体)

発生学に興味があれば良いかもしれませんが・・・

こうして生まれる―受胎から誕生まで
アレグザンダー シアラス / / ソニーマガジンズ
スコア選択: ★★★

 当時の最先端の技術(?)を利用して、「受胎から誕生まで」
が紹介されいているCGのイラスト中心の書籍です。

 文章もとても分りやすく書かれているが故に、
発生学や生物学に重点を置いているのか、それとも妊婦さん
や家族のかたなどにも分りやすく楽しく参考になる
情報提供をしようとしてうるのかが中途半端になっている
のが残念でしかたありません。

 8週目までを中心に紹介されており、発生学や生物学に
興味がある方にはそれなりに楽しめる書籍ですが、
お腹の中の様子を楽しみたい妊婦さんや家族のかたには、
それ程満足感は感じられないかもしれませんのでご注意を。
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by happyfun120 | 2007-04-18 13:44 | 書籍(体)

まさかと思われるかもしれませんが、赤ちゃんは人間ではない?

赤ちゃんはいつ「人間」になるのか―「育児常識」は危険だらけ
西原 克成 / / クレスト社
スコア選択: ★★★★

"「赤ちゃん」の進化学"や"お母さんは名医"など本書以降に
書かれている西原氏の書籍を既に読まれている方には、新たな
発見や驚きは少ないかもしれませんが、その根拠がもう少しだけ
詳しく書かれているために、納得と自信を深めることにつながる
かと思われるような内容が書かれています。(時間が無いけど、
概要だけ知りたい方には、上記書籍が読みやすくオススメです。)

 一般向けに読みやすく書かれているので、育児に関わる方が
「常識」に疑問を持つきっかけになる良書であることに間違い
無いと思います。大人=人間の常識を知らないままに、
赤ちゃんにあてはめることに「待った!」をかけてくれるのが
本書の役目でしょう。
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by happyfun120 | 2007-04-07 22:47 | 書籍(体)