快・不快の記憶の起源

 前回の続きになりますが、その前に少し復習をしておきたいと思います。

[ヒトが行動を選択する時の脳仕組み]
 私達人間が何かの行動を選択する時には、額の部分つまり脳の前頭前野が
重要な役割を果たしています。この前頭前野にはこれまでの身体状態が記憶
されており、以前の体験をもとにして次の行動を選択するときには、選択枝を
2~3つの候補にまで絞り込まれるということが考えられています。選択枝の
もとになる身体情報の代表的なものが内臓感覚なのです。
(これがいわゆるソマティック・マーカー仮説と呼ばれているものです。)

 では、この内臓感覚の起源はどこにあるのでしょうか?
そして、いつから、始まっているのでしょうか?

 その起源は、乳幼児の時に、空腹時に母乳が腸に届けば快く、
腸がいつまでも空虚であれば不快に感じるところまで遡ることが
できるのではと考えられています。つまりは、授乳時における母親の
笑顔と授乳による腸の満足感や快感が脳に快として関係付けられ、
快の記憶の回路として形成されていくと考えられているのです。
(※これも仮説の一つではありますが、詳細を知りたい方は、
以前に紹介した「内臓感覚」を是非読んでみて下さい。)

 
 如何だったでしょうか?

 子どもの成長にとって、乳幼児期は色んな意味で大切であると
言われています。脳の仕組みと記憶の起源ということから考えても
私たちが考えている以上に、乳幼児期の赤ちゃんと母親の関係は
重要な役割を果たしているのかもしれません。
 育児に関わるお母さんのココロと体が安定した状態であるためにも
パートナーであるお父さん、そして夫婦を取り巻く親や兄弟を含めた
関係者がお母さんを温かく見守りながらサポートしてあげることが
とても大切なような気がするのです。
 
 おじいちゃんやおばあちゃん達は、ついつい孫を可愛がり、甘やかして
しまうことが多いようですが、実はそれよりも子育てに取り組んでいる
お母さんを大切にしてあげたほうが、良い効果は大きい
ということを頭の片隅において置いてくださいね!!
 
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by happyfun120 | 2008-10-11 23:01 | 体について
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