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お産の「やり方」ではなく「あり方」を考えるヒント

分娩台よ、さようなら―あたりまえに産んで、あたりまえに育てたい
大野 明子 / メディカ出版
おすすめ度: ★★★★★

 多くの出産関連本を読んだわけでもなく、
夫婦で出産を 経験したわけでもありません。
それにも関わらず、本書は お産に少しでも
関連や興味のある人であれば、一読する
だ けの価値は十分にあるように思います。
 
 ・現在のお産に関わる医療問題
 ・動物としての出産のあり方
 ・他人任せにしない自己管理のあり方
 ・お産に関わる先人の知恵

などを非常に分りやすく、それでいて
単に自然出産を奨めるのではなく、
生き物でありかつ現代を生きる私たちの立場を
上手く生かすための方法を愛情を込めて
伝えようとしてくださっているのを感じます。

 それにしても、戦後日本が大きく変わってしまった
負の影響をお産においても見せ付けられるというのは、
本当に悲しいことです。

 お産に関わる全ての人に、きっとその「あり方」を
考えるきっかけを与えてくれる素晴らしい本だと
思います。お奨めします。

[追記2007/11/1]
 先日、元気な男の子(私達夫婦にとって初めての子供)が
生まれました。助産所で助産師、私達夫婦の3人で迎えた
静かな静かなお産でした。もちろん分娩台なしのお産です。
 妊娠初期にこの本に出会えて本当にツイていました。
この本は、信頼できるものだと今は感じています。
 妊婦にとっては、自分の体を感じること、本能を感じる
こと、そして「○○しなくては」ではなく、妊娠期間を
楽しむことを意識すればとても幸せなお産が迎えられる
と思います。

[追記2010/9/1]
 先日、二人目の子どもが生まれました。
おかげさまで母子ともに元気です。
 今回は自宅出産でしたが、我が家のお産の原点は
今でもやはりこの本です。
 お産が初めての方には、もう少し「力が抜ける内容」の
ほうがよいのかもしれませんが、
それでもこの本はとても参考になるかと思います。
by happyfun120 | 2007-02-19 22:04 | 書籍(体)
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